クレーンの運転席から見える建築現場

キャビンから見た建築現場、そこで働く職人達の話

玉掛け者とオペはいわば投手と捕手のような関係

こんにちわ。

みなさん”玉掛け”って言葉ご存知ですか?


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ただワイヤーを掛けるだけ、誰でもできるだろうと思われがちなんですが、そうではありませんよね。
いくらクレーンオペの腕が良くても玉掛が悪いと荷の落下など大きな事故に繋がります。

私は、この資格(技能講習)があまりにも簡単に取れてしまうのが問題だと思います。
だいたい2.3日の講習と最終のテストがあるのですが、テストに落ちた話、聞いた事ありません・・・。

現場で私達クレーンのオペと直接やりとりをするのは、その玉掛け者です。


玉掛け者とオペはいわば投手と捕手のような関係


なぜなのか?

こんな事をいうとこちらの我儘と思われるかもしれませんが、私達も人間です。
そしてその人間が微妙な操作を必要とする重機に乗っている訳です。

玉掛け者がいい加減な事をしたり横柄な態度を取られるとやはりその操作に影響が出ます。
イライラしてる時、車の運転が荒くなったりするのに似ています。


もちろんそんな事ではいけないと思い、気を締めますがそれでもやはり影響は確実にあります。


逆に、段取り良く、しっかりと確実に玉掛けをし、愛想の良い玉掛け者との仕事の時は
こちらも気持ちよく仕事できますよね。
少々の無理(残業、休憩時間短縮)も聞く気になります。


金払ってるんだから黙って言うこと聞いとけって言う方もいます。
確かにその通りだし、理屈もわかりますけど・・、
重機も生きているのだ

ラフタークレーンの仕事とはなんぞや??

皆さんラフタークレーンが仕事をしているのを間近で見た事はありますか?

そもそもラフタークレーンってご存知ですか?

 

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これは25t吊りの一番オーソドックスなタイプの物です。

 

 

正式には”ラフテレーンクレーン”といいますが、あまり一般的ではありません。

 

現場では、ラフター、レッカー、クレーンっというのが一般的です。

ちなみに私はレッカーっと呼びます。

地域にもよるのでしょうが、関西ではほとんどの方がレッカーと呼びます。

実際に会社名が○○レッカーという名前の所も少なくありません。

レッカーというと故障した車等を引っ張るレッカー車を連想しますが

ラフタークレーンもレッカーと呼ばれます。ややこしいですね

 

一般的に建築現場からクレーンリース会社に依頼があり

指定の機械とオペレーターセットで1日(8:00~17:00)○○円と決まっています。 

私の担当の35t吊りの場合約7万円です。車両価格はおよそ4000万程度です

 

 

さて、そんな”レッカー”主にどんな仕事をするのか簡単に紹介しましょう。

 

まず一番多い仕事は、建築工事に使われる材料等の荷揚げです。

鉄筋、型枠、足場材etc・・・

トラックで持ってきた荷物を荷揚げします。

 

その次に多いのが商業施設等の屋上にある室外機、電気設備等の入れ替えです。

既存の建物の屋上に設置されている室外機等

新しい物に入れ替える為に呼ばれる事が多いです。

 

木造、鉄骨造の建方作業

木造の一般住宅、鉄骨造の建物の骨組みを建てる仕事です。

木造の場合は木造大工鉄骨造の場合は鉄骨鳶と共に作業します。

クレーンで所定の場所に持っていき、それを組み立てていく作業です。

 

 

その他にも様々な仕事がありますが、それはまたおいおいお話します。

クレーンのリース会社によっても仕事の内容が変わりますが

だいたいこんな感じです。

 

 

 

とりあえず、自己紹介をしてみます。

どうもはじめまして。

 

関西圏でラフタークレーンのオペレーターをしています。

 

主にマンションや商業施設の建築現場、

設備関係の機器の入れ替え現場で作業しています。

 

まだ、この業界の経験は浅くまだまだ駆け出しです。

以前も同様に建築現場で、設備関係の仕事をしていました。

 

現在は35t吊りのラフタークレーンに乗務しています。

 

 

現場では毎日様々な面白いこと、馬鹿げたこと、むかつくことがあります。

それらを、紹介しようと思っています。

 

ラフタークレーンの運転席から見える現場。

私達オペレーターはある意味、第三者的目線で見える事もあります。